なので、死亡保険は加入するにしてもお葬式代としての保険金がでるくらいの生命保険で問題無いのでは、と考えられます。500万円以上の死亡保険なんてもってのほかです。
その分、加入する必要のあるのが「終身医療保険」です。若いうちから加入しておくことで、支払う保険料が段違いで安くなります。
病気になる危険性は、当然年をとってからの方が高くなっていくので、年を取ってから保障が追加できることも考慮して、加入したてのころはまだ「最低限」の保障がつくもので十分であると考えられます。
この「最低限」というキーワードがとにかく重要です。
保険料の支払いが必要以上に高くなってしまうと、日々の生活にも影響が出てしまいますし、欲しいものも買わずに我慢する必要が出てきます。
外交員が美味しいご飯を食べるために、あなたが苦労する必要がどこにあるというのでしょうか?
あくまで「あれば憂いなし」くらいの存在である保険で、日々の生活が圧迫されてしまっては元も子もありません。保険料は最低限で安く済ませるのが一番で、余計な保険に加入して負担を増やさないようにしましょうね。
ですが、学校における教師や栄養士、事務職員といった方たちは、定められた保険会社の保険に加入する必要が出てくるケースもあるようです。
そうなると必要の無い保障に対して無駄にお金を支払い続ける事態に陥ってしまうので、採用されてもすぐ保険に加入することのないようにする心構えが重要になってくるでしょう。
ところで、最低限だったら特に必要ないのでは?と思ってしまいそうですが、健康保険などの社会保険だけでは、万が一の病気や怪我の際に医療費の3割が自己負担になってしまうので、やはり必要であると判断します。
都民、道民、県民、府民の共済に加入するという手段もあるじゃないか、安いし。とお考えの方もいるのではないかと思われますが、年をとるにつれて保障がドンドン減っていき、85歳を過ぎるとまったく保障が受けられなくなり、保険料も掛け捨てになってしまいます。
やはり最終的には保険会社の医療保険が良いだろう、という考えに落ち着くのです。
そして、中でも加入するなら終身医療保険が一番のオススメです。保障も一生涯続く上に、20代の時なら2,000円程度で加入することができるのです。
しかも、65歳まで保険料を支払い続ければ、その後は保険料を支払う必要が無く、一生涯保障を受け続けられるのです。
4-2. 結婚してからの場合
人生の岐路に立たされるという点では結婚もまた、保険について考える良いチャンスになるのではないでしょうか。
今のままで大丈夫!と間違いなく言い切れるのであればその必要もないのでしょうが、保障の内容を見つめ直し、もう一度自分に合った保障について考えてみるのが良いと思うのです。
自分のこともそうですが、気になるのは結婚する相手がどのような保険に入っているのか?というところです。自分がこの人だ、と信じて結婚するまでの道のりは、大変なこともあるでしょうが、楽しいことはそれ以上に沢山あると思います。
結婚式のこと、新婚旅行はどこに行きたいか、新居はどうするか?など。ワクワクしてしまうことの連続でしょう。
その時に、保険について考えてみるのはどうでしょう、という提案です。生命保険について考えるのも必要ですが、今後のことを考えると医療保険のことも重要になってきます。
特に女性の場合、出産時にあらかじめ医療保険に加入しておくことで、正常分娩ができない場合の事態、例えば帝王切開・発育遅延・吸引分娩などの場合に給付金を受け取れるケースが多く、出産費用の負担も軽減させることができるようになります。
ですが、お金に関することになるので、あまり一生懸命になりすぎると相手が引いてしまうことも十分考えられます。その場の空気を察して、柔軟な対応を心がける必要があるでしょう。
とは言っても、ライフプランを考えることは無駄にお金を使わないためにも避けては通れない道、とも考えられます。
ライフプランというのは、子供は何年後に欲しいのか、子供が成長したときに奥さんは働きに出るのか、家を購入するか、しないかといった将来に展望です。
そこを何となくでも考えていくと、必要な生命保険、そして医療保険が何かいうことも少し見えてくることでしょう。
現在加入している保険については、保障がこれからの生活に必要なものかどうか、保険料が高くなってはいないか、これから先も無理なく支払い続ける事が可能か、そして、解約時の返戻金や生存給付金が思った通りに受け取れるかなどについての確認はとても大事です。
女性の場合は、自分の収入の中から支払える貯蓄性のある保険に加入していることが多いと思われますが、結婚して仕事を辞めることになったとしても、今加入している保険にかかるお金を相手に払い続けてもらう、というのはもしかすると納得のいかない話になってしまうかも知れません。
これらを考えてみた結果として、そのまま続けて問題ない場合もあるでしょうが、中には保障の追加や削減が必要だったり、別の保険に加入しなおしたりすることも検討しなくてはならなくなってきます。
また、すでに加入しているなら問題ありませんが、今後の事を考えると結婚する前には安心できる医療保険を見つけて加入した方が良いと思われます。
そんなすぐに加入する必要があるのか?しかも今は健康なのに?と思われる人もいるかも知れませんが、いいえ、そうではないのです。
健康な今だからこそ、医療保険に入る絶好のチャンスなのですから。
なぜかというと、医療保険に加入する頃はまだ健康だったとしても、妊娠すると、医療保険に加入する際に制限を受けてしまったり、最悪な場合は加入できなかったりすることもあるからなのです。
出産したあとも、出産の状況などから一定期間の加入が制限されてしまうケースもあるので、妊娠や出産する段階になってから医療保険について考えるのはあまり得策とは言えません。
医療保険は妊娠や出産するときのためのものだけではないのですが、どうせ加入する医療保険なら、様々なケースでも安心できる備えとして準備しておきたいところではないですか?
と、ここで終わりにしたかったのですが、今日の日本では、結婚→妊娠→出産の流れが当たり前とは限りません。
中には「できちゃった婚」、または「授かり婚」による結婚も、平成21年の統計によると実に全体の結婚の4分の1にも上る割合で起こっています。
そうなると、第一子が出生するまでの婚姻期間の頂点まではわずか半年間程しかありません。
なので、結婚して一段落ついてから保険について考えるのではなく、結婚する前から少しでも早い内に考えて、もっと安心できる備えのある保障を確保するのが大事であると考えられるのです。
男性はもちろんですが、特に女性において、結婚する際の医療保険はとても重要なものであると言えるのです。
5. 医療保険の給付金を受け取りたい!そのための方法5つ
さて、医療保険に加入したあと、何年かの後に1週間入院して手術もしたから、この場合は給付金が出るのでは?と思っても、肝心な給付金の請求方法はどうすれば良いのか分からないという人はこれまたかなりの数で存在するのではないでしょうか?
そもそも、医療保険はそんな時のための備えとして用意していたものなのですから、このチャンス(?)に給付金を受け取れないとなると、毎月の保険料を支払うだけというのは実にもったいない話です。
そこで、簡単ではありますが、保険金の請求する手順についてお話させていただきます。
5-1. 入院や手術を受けた!そのあとは
まず、加入している保険会社に連絡をしましょう。連絡方法は担当の営業職員か支社の窓口、コールセンターなど、どこにでも問題ありません。
連絡を取る前に、スムーズに話ができるよう、あらかじめ保険証券を用意しておきましょう。
5-2. 保険会社から書類が届き次第、病院に持って行き、医師に診断書を書いてもらう。
診断書を作成するためには、相場として4,000~5,000円かかりますが、これは保険の契約している人が負担しなくてはいけません。
書き直しとなるとさらにお金がかかることもあるので、保険会社から定められた診断書を用意し、その内容に沿った診断書をもらうようにしましょう。
5-3. 給付金を受け取るために必要な書類と診断書を手に入れたら、それらを保険会社に送付。
どの書類が必要になるかは保険会社によって変わってくるようですが、入院や手術の際に必要になる書類は、主に保険証券と入院給付金請求書、そして診断書になります。
給付金が少ないなら病院の領収書でも可能な保険会社もあります。準備するべき書類が抜けていないようにしっかりチェックしましょう。
5-4. 保険会社が提出された書類を確認して、給付金支払いの審査・調査をする。
保険者から送られてきた書類を元に、保険会社がそれらを確認し、給付金を支払うに当たっての審査をします。診断書の内容に関して、医療機関に確認を行ったり、事故などの場合は関係者各位への調査をしたりすることもあります。
調査に時間がかかることもあり、その場合は請求から給付までの期間が1ヶ月を過ぎることも考えられます。
5-5. 給付金が指定された口座に振り込まれる。
無事に審査や調査を通ると、保険者の指定した口座にはそこから5営業日いないに給付金が振り込まれます。場合によっては、1週間前後の時間がかかることもあるようです。
6. 医療保険の手続きに関する素朴な疑問
6-1. 診断書の提出不要?簡易請求とは
医師の診断書や、各種証明書の提出が原則として必要ではない請求方法ですが「退院後の請求」や「手術給付金は伴わない請求」などいくつか条件があるので、簡易請求についてはこれが可能かどうか、保険会社に問い合わせる必要があります。
6-2.入院中における入院給付金の請求について
入院給付金は、入院中にも受け取りの申請をすることができます。
思っていたよりも入院期間が長くなりそうな時や、長期の入院によりお金がなくなってしまった場合にはこの方法を活用すべきと考えられます。
診断書の費用が病院毎によって違うものの、4,000~5,000円実費でかかってしまうのですが、この場合は入院中と退院後に2枚診断書を請求しなくてはならなくなるので、実際にかかる負担が多くなってしまうのがデメリットです。
6-3. 給付金の請求期限について
せっかくのお金をもらえる機会、これに関しては皆さんしっかり請求しようとお思いかと存じますが、中には「忙しいからちょっと後回しにしてしまおう」と、そのままになっているケースもあります。
給付金は、3年以内であれば支払われますが、それを過ぎると無効になってしまいます。損をしないように、優先順位は上位に上げておきましょう。
7. その他にもある?給付金を請求するときの注意点
その他に、給付金を請求する際に気をつけるべき点についてまとめてみました。
7-1. 給付金の支払い対象になる傷病の範囲が、保険会社によって違うことがある
医療保険は、数年ごとに行われる商品改定により、以前と同じ病気やケガによる入院や手術をしたときでも、給付金の対象になる時とならない時があります。
請求する際の傷病が、給付金の対象になっているかどうかを前もって保険会社や保険代理店に問い合わせる必要があります。
7-2. 給付金の請求を複数の保険会社に行う際は、診断書はコピーしたものでも問題がない場合もある。
給付金の内容によって対応できるかどうかは変わってくるので、事前に確認が必要ですが、場合によっては複数の保険会社に給付金の請求をする場合、医師からもらえる診断書は写し(コピー)でも対応できる場合があります。
7-3. 請求書類は、インターネットから送付依頼・ダウンロードをすることができる。
給付金の書類の請求は、インターネットから送付依頼ができたり、ダウンロードが可能だったりする保険会社があります。
加入している保険会社でも可能かどうかは、あらかじめチェックしておくと、いざというときスムーズに事が運ぶと思います。
7-4. 病名や手術名の正式名称を、保険会社に問い合わせる前に確認しておく。
病気の名前もそうですが、手術名においても普段の生活では聞いたことのない専門的な名称が用いられていることが多いです。
正しい名称を医師に確認しておき、覚えられなければメモに残して置くなどして、正式名称を保険会社にちゃんと伝えられるようにしておきましょう。
8. 最後に
今回は、医療保険の種類と就職したときや結婚の際の医療保険をどうするかについて、そして、いざという時の給付金の請求方法とその注意点についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
医療保険はいざという時の備えになりますが、必要のない保障まであれやこれやとつけてしまうと、日常の生活を圧迫してしまうというリスクも兼ねています。
自分に合った保険は何なのか、しっかりと見定めた上で、支払う保険金に見合った保障を受けられるようにして、決して私腹を肥やそうとする保険外交員の餌食にならないように、まずは知識をできる限り備えておきましょう。
もう保険に入ってしまったという人も、今のままで良いのか、損をしていないかをもう一度考え、自分の生活が保険金の支払いによる悪い影響を受けていないのか、あらためてチェックするのが良いと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。