学資保険を解約? その前に必ず知って欲しい4つのポイント!

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学資保険の解約

仮に、「学資保険解約しようかな」という考えが、あなたの頭をよぎっているとします。

 

お子さんが成長したり、新たなお子さんが生まれたことにより、家計のしかかる毎月の保険料負担がそれまでより重く感じてしまうのかもしれません。

 

もしあなたがそんな状況なのであれば、解約に踏み切るその前に必ず知って欲しい4つのポイントがあります。

 

 

これから学資保険を解約しようと思った時に、今まで保険会社に積み立ててきたお金を残せる方法が4つあるのです。この方法を知っていれば、万が一の事態に備えることも可能です。

 

この4つのポイントを押さえて、学資保険を解約するべきかどうか、決断を迫られた際の参考にしていただければと思います。

 

1 学資保険とは?

 

学資保険は子供の教育費を補助する目的で、継続的に保険料を支払うことにより、教育に必要な資金を受け取ることができる保険です。学資保険契約の時に決めた年齢になると、祝い金や満期学資金としての給付金も受け取ることができます。

 

さらに生命保険と同じように、子供や親に、もしものことがあった場合には、死亡保険金や障害保険として給付金を受け取れるものもあります。もしも、学資保険の契約者(親)が死亡した場合、その後の保険料は免除されます。

 

或いは、育英年金付学資保険のように、保険契約者が死亡した日から保険期間満了まで、被保険者が給付金を受け取れる商品もあります。

 

学資保険には、契約者や被保険者に予想外のことが起きた時に、それを保障する商品もあり、単に教育費のためのお金を積み立てるということだけでなく、子供が病気やケガをした時や、契約者が死亡した時などに、被保険者が一定の給付金を受け取れるという特長があります。

 

つまり、生命保険や入院保険のように、死亡や病気や怪我を保障する商品もいろいろあります。

 

学資保険は、子供の教育資金を準備しておくばかりではなく、もし万が一、何かあった時の備えとしても利用できるものなのです。

 

保険会社のそれぞれの商品により差がありますが、子供が一定の年齢になった時、※祝い金として給付金が支払われます(祝い金=満期保険金の前払)。

 

満期学資金は、保険料を満期まで払い終え、保険期間満了の年齢の時までに払った保険料、そして、それにプラスアルファーの金額を乗せた給付金のことです。

 

中には、満期学資金が、実際に支払った保険料よりも少なくなる元本割れの商品もあり、教育資金目的で保険に加入する際は、戻り率の高い商品を選ぶことがおすすめです。

 

1-2 学資保険の機能とは?

 

学資保険と養老保険は、確定利回り、確定拠出の金融商品として、まず挙げられるものです。

 

たとえば、契約者が保険の営業マンに学資保険と養老保険について質問すれば、「月々の保険料は……円、合計の支払いが……0円、20年後に学資金が……円、そのリターンが……円、円、0パーセント…」とすぐに答えが返ってきます。

 

最近では、リターン利率を目当てに、学資保険にネットから加入する契約者が増えています。

 

家族の保険はxxx生命で、学資保険は▲▲▲生命、ガン保険は★★★生命に、自動車保険保険は◎◎◎損保…といった具合に、商品ごとにバラバラに加入している家庭も大変多くなっています。

 

1-3 学資保険はどれも同じなの?

 

学資保険の契約内容はどれも同じなのでしょうか、保険外交員があまり勧めない学資保険の中身をチェックしてみましょう。

 

学資保険は保険会社にとっても、ほとんど利益がない商品です。そのため、保険代理店も保険外交員も、学資保険を積極的に勧めてくることは、先ず有り得ないと言えます。

 

ほとんど利益のない学資保険を売るよりは、保険外交員としては、利益の大きい他の種類の保険を売りたいと考えるのが普通でしょう。

 

学資保険を、保険というより貯蓄と捉えている人は、資金ショート対策として学資保険を積立金として利用しておこうと思いますが、解約がことさら安易なのも、この保険の特徴の一つです。

 

1-4 学資保険の種類

 

学資保険の種類

学資保険には、これから説明する4つのパターンの商品が基本となっています。

 

1-3-1 満期学資金を受け取れるもの

 

学資保険の基本となるのは、教育資金を貯蓄の代わりに預かり、契約期間満了時に給付金として受け取れるということです。

 

教育費だけでなく、子供が成長するに連れて、結婚資金などのまとまったお金が必要になる時があります。

 

公立中学や公立高校に進学できたとしても、教育費の子供一人当たりに掛かる合計金額は、最低でも1,000万円ぐらいになると言います。

 

もし医学系の大学に進学した場合には、目の玉が飛び出すような莫大な金額が必要になってきます。

 

自分で貯蓄をできるのならそれにこしたことはありませんが、毎月の貯蓄は誰にとっても難しいものです。

 

貯蓄性の高い保険を選び、将来に備えることで、確実に資金を蓄えておけるわけですね。

 

1-4-2 医療保障部分が充実したもの

 

子供がいる家庭で経済的に心配なことは、教育費などの資金ばかりではありません。

 

もし、万が一子供が大きな病気になったら、また学校や通学途中に交通事故でケガをしたら……など、子供の日常は、いつでも親は心配なものです。

 

人生、いつ、どこで、何があるかはわかりませんが、もしもの場合に備えておけば安心です。

 

1-4-3 子供の生活を支えるもの(育英年金)

 

万が一親が死亡した場合に、子供がお金の面で苦労するのはいかがなものでしょう。

 

もし、子供だけになった場合でも慌てることがないように、教育費、生活費が支給される対策として、育英年金給付商品を選ぶ方法もあります。

 

またその場合、親が死亡した時、それ以後の保険料免除になるものが安心でしょう。

 

1-4-4 他人にケガをさせてしまった場合の保障をしてくれるもの

 

他人にケガをさせてしまった場合の保障をしてくれるもの

 

子供同士で遊んでいる時、思わず相手にケガさせてしまうことも意外と多いものです。

 

特に、ふざけて子供同士で押し合ったり、おもちゃの取り合いをしたりなどで、ケガに結びつくことも多々あります。

 

子供同士だからと、簡単に済ませたいこところですが、大きな怪我だとそうはいかないこともあります。

 

そんな時のため、他人にケガをさせてしまった場合の保障をしてくれるものを選んでおくと、そのような事故が起こった時に出費を抑えることも可能です。

 

1-5 学資保険の満期は?いつ支払われるの?

 

学資保険には満期があり、期限付きの保険であることはわかりますが、万が一の時の遺族の生活保障の基盤のために保険契約は成立しています。

 

2ヶ月に一回だけ支給される年金と比べて、保険金は全額が一括で支払われます。しかし、万が一の時に、学資保険がすぐに支払われるというわけではありません。

 

子供の年齢が17歳、18歳と、先延ばしで受け取れることが学資保険の特徴であり、満期以前に受け取るためには、今のところ解約しか方法はありません。

 

1-6 健康上の理由で学資保険に入れない場合とは?

 

子供の未来の豊かな暮らしのために教育資金を積み立てるのが学資保険ですが、契約者や被保険者に万が一のことがあった時の保障付のものが多いため、保険に加入する前に厳重な審査があり、持病がある場合には加入できない場合もあります。

 

これは、契約者、被保険者双方に言えることであり、健康上の問題点がどちらかにある場合は、学資保険に加入できない場合があります。

 

しかし、病状によっては加入できる保険商品もあり、一概に持病があるから学資保険に入れないとは言いきれません。学資保険を契約する時には、どこの保険会社も、過去の疾病の有無や、健康診断書などに基づいて審査されることが普通です。

 

Aの保険会社では、ある病気が原因で加入できない場合でも、Bという保険会社では簡単に加入できてしまう、といったことも実際に有り得ます。

 

1-7 学資保険の加入には年齢制限もある?

 

学資保険の加入には年齢制限もある?

 

学資保険の契約者については、一般的に年齢制限が設けられているのが普通です。これは契約者が高齢であればあるほど、保険期間中に亡くなる確率が高くなるためです。

 

一般的には、親が学資保険の契約者になる場合が多いですが、孫のためにと祖父母世代も加入するケースもたくさんあります。或いは、高齢出産などで、高齢になってからの子供を授かる方も増えています。

 

保険会社によって、学資保険の年齢制限や保険商品の内容も異なります。契約者の年齢制限は、ほとんどの場合、男性が18歳から60歳まで、女性が16歳から60歳と設定されています。

 

また、被保険者の年齢制限は、一般的に0歳、もしくは生まれる前から15歳くらいまでと定めています。

 

1-8 海外在住でも学資保険に入れる?

 

海外在住の場合、学資保険に加入することは可能ですが、条件があります。

 

その条件とは、日本においての健康診査と、加入の時に親権者や本人との面談などがあるため、契約時には日本へ帰国する機会があることが条件になります。

 

つまり、留学などで、海外にある一定期間滞在するケースや、それから日本へ帰国する予定があるのならば、学資保険の加入は可能でしょう。

 

1-6 学資保険を解約するとどうなる?

 

解約しても学資保険の保険料はほとんどが戻る

 

学資保険は積立の保険なので、商品によって多少の差異はあるものの、普通の掛け捨て型の生命保険とは異なり、解約しても支払った保険料のほとんどが戻ります。

 

しかし、その解約のタイミングによって、戻る金額は大きく異なってきます。

 

たとえば、契約者が30歳の男性の場合で、子供が0歳、保険料が月々13,030円、保険料払込期間が18年の学資保険では、学資保険に加入して3年経ってから解約すると、それまでに支払った保険料の91.2%が返ってきて、9年目以降は100%を越えるお金が返ってくることになります。

 

元々、ほとんどの学資保険は、契約後15年から18年後には10%前後増えるように設計されていますので、途中で解約すると本来もらえるはずだった部分が受け取れなくなります。

 

しかし、少し工夫をすると、解約による損失を減らすこともできるのです。

 

2 学資保険の解約について

 

もし、学資保険を解約しようと思った場合、ただ単に学資保険を解約するよりも、今まで保険会社に積み立ててきたお金を残せる方法が4つあります。

 

せっかくこれまで貯めた来た学費ですから、少しでも多くのお金を残したいものですが、その貯めてきた保険金を残せる方法が実際にあるのです。

 

慌てて解約してしまう前に、これからご紹介する二つの期間と、4つの方法をチェックしてみることをお勧めします。

 

2-1 解約せずに乗り切る方法は期間によって決まる!

 

解約せずに乗り切る方法は期間によって決まる!

 

学資保険の保険料の支払いが難しくなった場合に、一定期間の支払いが難しいのか、今後、永久的に支払いが難しいのかにより、その選択肢は変わってきます。

 

ちなみに2カ月連続で支払いが滞ると、学資保険は契約失効、または自動振替貸付が実行されます。

 

2-1-1 一定期間に支払いが不可能な場合

 

一定期間の保険料の支払いが難しい場合には、後述する契約者貸付を利用することができます。

 

「数ヶ月さえ乗り切れば、その後の保険料は支払う当てがある」という場合には、当面の保険料をまかない、後で借りたお金を返済するこのシステムを活用を利用する方が良いでしょう。

 

2-1-2 永久に支払いが不可能な場合

 

また、永久的に支払いが難しい場合であっても、もし保険料を下げれば引き続き支払っていけるということであれば、保険金を減額して契約を続けるのも一つの方法です。

 

保険金を減額することで、満期に受け取る保険金額は少なくなりますが、解約し、返戻金を受け取るよりはいいかもしれません。

 

また、保険会社により、払済という方法も選択可能です。

 

払済は、保険料の支払いを完全に止める払済保険にして、それが満期になった時に、それまでに支払った保険料を基本にした満期保険金を受け取れるものです。

 

当然、契約時の満期保険金よりは金額が少なくなりますが、その分利息が付きますから、解約返戻金をよりも多くの金額を受け取れます。

 

2-2 学資保険の解約をする前に検討すべき4つの方法!

 

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結論から言うと、学資保険の保険料を払えなくなった時の対処の方法には以下の4つがあります。

 

  • 一時的に契約者貸付制度でお金を借りる方法
  • 一部解約して保険料を下げる方法
  • 払い済み保険にする方法
  • 解約するタイミングを見計らう方法

 

それぞれの項目について詳しくご紹介していきます。

 

2-2-1 一時的に契約者貸付制度でお金を借りる方法

 

契約者貸付制度は、解約返戻金を担保に保険会社から融資を受けられる制度です。

 

何かの事情でお金が必要になり、一時的に保険料の支払いが難しくなった場合にはおすすめです。

 

保険会社により借りられる限度額が違っていて、普通は解約返戻金の70%から90%が融資額の対象になります。

 

利子は、保険加入時の予定利率を基準に、1~2%を上乗せした利率になることが多いようで、2.75%から3%ぐらいになるでしょう。

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